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「オペラ座の怪人」に惑う『DVD鑑賞&パリ・オペラ座バレエ団~閑話休題その13』

映画館での上映が一段落したとき、DVD日本語版の完成が待ちきれず、
リージョン2のUK版を注文。パソコンにて大好きなシーンを鑑賞し、
英語字幕でファントムと御一緒に歌える愉しき日々を過ごしておりました。
画面が小さいので、ややカラオケのようではありますけれど。

あるとき、共にファントムジプシーをしている友人宅で上映会。
お手製のアボガド&シュリンプのオープンサンドとシナモンティを頂きつつ
映画館ではできないコメントを放ちながらの、至福の時間を。

「椿姫」好きな友人は、ラウルにアルマンが重なると。
田舎の貴族、若くて苦労知らずな、愛する女性の本当の苦悩に
なかなか気づかないところなど。
時代も舞台も19世紀のパリ・オペラ座。

「もっと線の細い役者だったらいいのに。キャラがかぶるのよ。」
「どうして、どうしてそんなにすぐポカン口なの?」
「そんなに早く馬を走らせたら、すぐに追いついてしまうはずよ。
道に迷っていたの?」
「唇についた雪が、次のシーンでも溶けていないのね。」
「パリの冬に、そんなに肌を見せていたら、のどを痛めるわよ。」
「愛する人をおとりにするなんて・・・。」
「このシーン、長嶋さんみたいにお髭伸びてる。
待ち時間が長かったに違いないわ。」
「ここは、もっと恐れとためらいの演技じゃなきゃ。
仲良く踊っている場合じゃないのよ。」
なかなか辛口です。

ファントム鑑賞のあと、パリ・オペラ座バレエ団のダンサーたちの
ドキュメンタリーを見ます。
オペラ座バレエ団に入ることは、ダンサーたちの憧れ。
いくつもの演目を同時にこなし、モダンとクラッシックを交互に演じ、
互いを切磋琢磨する様子。
14歳の少女たちが、バーの前に並ぶドガのような練習風景。
ガルニエの重厚な箱の中で、最高の芸術品に囲まれながら練習する
オペラ座の住人たち。

「オペラ座に入れば、ずっとここに籠もることになるのよね。
本当は私、修道女になりたかったの。
そうなるには性格がオープンすぎたのだけれど。
ダンサーになってわかったわ。
私は単に籠もることが好きなのではなく、
ストイックに、全てを捧げる仕事につきたかったのよ。」
「確かに、ダンサーは精進が大切よ。夜遊びなんてとんでもないこと。
でもね、全てを賭けてあまりある至福を得ることができるの。」
「確かに私はエトワール(最高の地位)にはなれなかったわ。
それでも、ここにいると生きているって感じがするのよ。」

19世紀のオペラ座の住民の感覚も、きっとこんな風。
彼らの言葉を聞き、クリスティーヌがファントムを選ばなかったことを
「理解できない。」とおっしゃる四季のファントム役者がいるのも道理と。
(今月号の四季機関紙「ラ・アルプ」、この方の大きな記事が載っています。)

今は全国各地で「オペラ座の怪人」「Dearフランキー」の上映が復活しています。
もしお近くなら、ぜひ足をお運びになって、大画面でお楽しみくださいね。

☆メイキングでみた素顔のブーケ、なかなかハンサムさんなことを発見。☆


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